ミカルディス-動脈硬化の症状とその改善-

動脈硬化は脳卒中や心筋梗塞といった、死に繋がる可能性が極めて高い症状です。動脈硬化は高血圧が原因となって起こりえる症状ですが、これを改善するために開発されたのがミカルディス(一般名:テルミサルタン)です。

ミカルディスはアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)という種類の薬です。アンジオテンシンIIは血圧を上げる原因になる物質であり、この動きを抑えることにより、血圧の上昇を抑えられることが出来ます。ミカルディスはアンジオテンシンIIを受け取る「受容体」に作用し、アンジオテンシンIIを受け取る動きを抑えることで血圧を上げる作用を抑えるという薬理作用を持っています。

ARBには他にも多くの種類があり、高血圧を抑制し、動脈硬化の症状を改善するという点では変わりありません。ミカルディスが大きく他と異なるのは、血中での半減期、そして排泄経路です。血中半減期とは、簡単にいえば薬品の効果が持続する時間のことを指します。ミカルディスの血中半減期は20時間から24時間のため、1日1錠の服用で効果が持続します。また、排泄経路が他の薬剤と大きく違います。薬剤の排泄経路は大きく分けて2種類あります。1つは腎臓で排泄し、尿として排泄する場合です。多くの薬剤はこの排泄経路をとっています。2つ目は肝臓で排泄し、糞中に排泄する場合で、ミカルディスがこれにあたります。腎臓で排泄される薬剤は腎臓の悪い患者さんには使うことが出来ません。同じようにミカルディスも肝臓の悪い患者さんには使うことが出来ませんが、他剤と比較したとき、腎臓が悪い患者さんでも使用できるのはミカルディスだけです。ほぼ100%に近い割合で肝臓にて排泄することができるため、腎臓の悪い患者さんにも使用できるというのが大きなメリットです。