脳動脈硬化症予防におけるミカルディスによる降圧治療

ミカルディスはテルミサルタンを有効成分として含む高血圧治療薬です。アンジオテンシン2受容体拮抗薬に分類されるミカルディスは比較的新しい降圧剤であり、安全性と有効性の高さから、カルシウム拮抗薬や利尿剤などの他の降圧剤と同様に広く用いられるようになっています。ミカルディスの作用メカニズムはカルシウム拮抗薬や利尿剤とは異なることから、重篤な高血圧に対しては併用を行うこともしばしばあります。そういった多剤併用を行ってでも高血圧患者の血圧を下げて正常な値にするということが需要となるのは、血圧が高い状態を維持することによる身体への負担が最終的には合併症につながることになるからです。血圧が高いままにしておくと心臓や血管への負担が大きくなります。その結果としてよく生じるのが動脈硬化です。血管の中でも心臓からの血液の拍出の影響も受ける動脈には大きな圧力がかかることになり、それに抵抗するようにして血管壁が肥厚してしまいます。それによって血管壁がもろくなり、血管自体も狭くなってしまうという状況になるのです。動脈硬化自体には自覚症状がないことが多いものの、これが原因となって合併症が生じると生命にかかわることになる場合もあります。その典型的なものが脳動脈硬化症です。脳動脈硬化症は脳の血管で動脈硬化であり、その血流障害が原因で発症します。脳動脈硬化症によって生じる疾患の代表的なものが脳梗塞と脳出血であり、いずれの場合にも意識障害を伴う危険な病態となってしまうのです。そういった危険性の高い疾患が生じる以前から、頭痛やめまい、耳鳴りなどが症状として生じるのが脳動脈硬化症の特徴です。こういった疾患にかかることを防止するためにも降圧治療が大切になるのです。